デーツ(DATE PALM)
(ナツメヤシの実)
By Dr. Hossein Razani
株式会社バイオシード
分類
界 :
植物界 Plantae
門 :
被子植物門 Magnoliophyta
綱 :
単子葉植物綱 Liliopsida
亜綱 :
ヤシ亜綱 Arecidae
目 :
ヤシ目 Arecales
科 :
ヤシ科 Arecaceae
属 :
ナツメヤシ属 Phoenix
種 :
ナツメヤシ P. dactylifera
学名
Phoenix dactyliferaL.
英名
date palm
和名
ナツメヤシ
デーツは、西アジア原産のなつめやしの実で、秋に収穫されるものですがドライフルーツとして利用されることが多く年間を通して入手することができます。実だけでなくエキスも販売されております。デーツの実は日本ではあまり馴染みがありませんが、イラン又は他の中東では当り前のように食べられているヤシ科の果実です。アメリカやヨーロッパでも、デーツは最もポピュラーな食べ物で、朝食に食べる人が多いようです。
デーツは種類によって半生(ハラクと言います)や生(ロターブと言います)で食べられています。デーツの種類によって半生や生の状態は渋みが強いため未熟の状態では食べられません。
デーツの実の乾燥状態面で3種類のドライ(Dry), セミドライ(Semi dry)とウエット(Wet)に分けられます。ドライの水分は10%前後。セミドライは25%前後、ウエットは水分35%前後です。市場で売られているデーツの殆どはドライ又はセミドライの種類です。天日の方法は樹の上で熟しそのまま、天日干しになっている種類や収穫後天日干しになっている種類です。
イラン産のデーツは、ミネラル豊富な地下水や海水を養分に、ふりそそぐ太陽の光を十分に浴びた生命力の強い植物です。
デーツは、ペルシャ(現イラン)地方原産の果実です。コーランの第六章には、「デーツは神の与えた食物」とされ、旧約聖書では「エデンの園の果実」と言われ世界最古の法典のひとつとされるハムラビ法典には、粘土版にくさび型文字で記録がされ、その法典にでてくる果実は、デーツと言われている。中近東ではデーツが代表的果実として現在に至るまで愛好され続けております。現在の原産地は、中近東諸国の中でも、イラン、イラク、サウジアラビア、オマーンなどです。果実の大きさは、長さが5cm〜7cm、直径が2cm〜3cm位の長楕円形で房状の果実で、一房で約1000個の果実が実り、一房で10kgを超えるものもある程です。
デーツは干し柿に似た強い甘味が特徴で、糖質(多糖類)はゼロ、フルクトース (fructose単糖類))、または果糖(かとう、fruit sugar)は26%、グルコース{ (glucose単糖類) あるいはブドウ糖}は約30%です(分析データはここへ)。ミネラルが豊富で、カリウム、鉄分・カルシウム・リンなどが多く含まれています。特にカリウムは100g中に約904mgとホーレン草より上回り、かぼちゃの約2.5倍、ピーマンの4倍、さらに牛乳の5倍あります。鉄分は100g中に約1.18mgとホーレン草に匹敵します。
潟oイオシードのデーツは農場契約で栽培、樹の上で完熟、天日干しになる種類です。栽培時に農薬不使用(残留農薬は陰性:無農薬証明書はココヘ)、収穫後も防腐剤や着色一切不使用です。味は自然ありのまま、糖分はブドウ糖と果糖のみデーツ(証明書はココヘ)。柔らかいので手間をかけずに食べられるので、性別を問わず、子供からお年寄りまで、スポーツ選手や妊娠中の女性方は手間をかけずに食べられるドライフルーツです。毎朝5〜6個のデーツを食べることが健康維持に役立ち、特にミルクと一緒に摂取すると相乗効果があるといわれております。
デーツの主成分(100g当り) ピヤロム種
炭水化物
87.1g
亜鉛
509μg
タンパク質
2.4g
マグネシウム
62.2mg
水分
8.4g
カルシウム
57.8mg
脂質
0.1g
ナイアシン
1.86mg
カリウム
904mg
ビタミンA
70μg
リン
60.3mg
ビタミンB1
0.07mg
鉄分
1.18mg
ビタミンB2
0.04mg
ナトリウム
1.8mg
マグネシウム
デーツヤシの実は日本ではあまり馴染みがありませんが、イラン又は他の中東ではあたり前のように食べられているヤシ科の果実です。アメリカやヨーロッパでも、なつめやしは最もポピュラーな食べ物で、朝食に食べる人が多いようです。
このデーツこそ栄養素の宝庫の果実であり、ダイエットには最適な食べ物なのです。デーツ(なつめやし)に含まれる栄養素の中で、ダイエットに最適といわれるゆえんは「マグネシウム」が豊富に含まれているという点です。 マグネシウムは私たちの体内には約21g含まれていますが、その働きは便通をよくするのに欠かせない効果があります。それは「体内の水分を腸に集める」という働きです。この働きにより、腸に残っている宿便にも最適な水分が与えられ、体外に排出されやすくなるのです。しかしマグネシウムは、私たちがストレスを感じたときに、体外に排出されてしまうという欠点があり、また人工的に作られたマグネシウムは身体に吸収されにくいため、常にわかめや昆布などに含まれる天然の物を摂取し続けなければ効果は出ません。嬉しいことにデーツには、天然のマグネシウムが豊富に含まれているのです。
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食物繊維
食物繊維とは、人の消化酵素によって消化されない、食物に含まれている難消化性成分の総称である。その多くは植物性、藻類性、菌類性食物の細胞壁を構成する成分で、化学的には炭水化物のうちの多糖類であることが多い。一日20〜30gは体に必要です。食物繊維は炭水化物で蛋白質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルとならんで「第6の栄養素」です。
食物繊維とは、消化されないためつい最近まで「栄養にならない、役に立たないもの」とされてきました。しかし最近の研究では、食物繊維には腸に大変有効に働く、善玉菌を増やす作用があることがわかってきました。これが「ダイエタリーファイバーdietary fiber」と呼ばれ、便秘の解消やダイエット効果のある食品として注目されたのです。 その理由はまず、腸に入った食物繊維が善玉菌(ビフィズス菌など)の格好のエサになるため、繊維を十分にとっていると、善玉菌が腸の中でどんどん増えていきます。そして食物繊維は腸の中で水分をたっぷり吸収し、膨張し便の量を増やしていきます。増殖した善玉菌は腸のぜん動運動とよばれる腸の排便効果の高い運動を活発にするようになり、膨張して増えた便が、体外に非常にスムーズに排泄されてゆくという訳なのです。ですから腸にたくさんの食物繊維が入るほど、便秘は解消されてゆくのです。また食物繊維は、腸が手前の胃の中に入ったときから、消化されずに水分をどんどん吸収し、膨張を繰り返していくので、満腹感が得られこれが過食を防ぎ、ダイエットにつながるわけです。
まとめ:
善玉菌が増えると、身体に害を及ぼすウエルシュ菌と呼ばれる悪玉菌を追い出して、腸内細菌を免疫力の高まる善玉菌を勢にして、バランスの良い状態にしてくれます。これに対して悪玉菌が腸内で増殖すると、便秘になるばかりか、大腸ガンや糖尿病を引き起こしたりするのです。
* 消化(しょうか、英:digestion)とは、生物が摂取した物質を分解処理して利用可能な栄養素にする過程のことである
** 消化酵素(しょうかこうそDigestive enzyme)は、消化に使われる酵素のことである。分解される栄養素によって炭水化物分解酵素、タンパク質分解酵素、脂肪分解酵素などに分けられる。
1-炭水化物分解酵素(Carbohydrases)1-1 アミラーゼ:
多糖であるデンプンを主に二糖であるマルトースに変える。サッカラーゼ二糖である。
1-2 スクロース:
ショ糖(蔗糖)を単糖(simple sugars)であるグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解する。
1-3 マルターゼ:
二糖であるマルトースを単糖であるグルコースに分解する。
1-4 ラクターゼ:
二糖であるラクトース(乳糖)を単糖であるグルコースとガラクトースに分解する。
2-タンパク質分解酵素
プロテアーゼ(protease 別名 peptidase 又はor proteinase):
タンパク質をアミノ酸に分解する。
脂肪を脂肪酸に分解する
天日干しのドライフルーツは自然乾燥ですので果物本来の酵素は残っていますので消化時の体の負担は少なく消化率は高いです。
デーツ ピアロム種
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