Summarized and Revised
By Dr. Hossein Razani

ブドウ糖と果糖はたんとう単糖(monosaccharide)のこと: ブドウ糖【グルコース(glucose)脳のエネルギー源】、果糖【フルクトース (fructose)筋肉のエネルギー原】です。
ショ糖はたとう、多糖: polysaccharide)のことです。

ブドウ糖 (Glucose)
Nourish & Fuel Your Brain

  脳にとってのエネルギー源はブドウ糖です。

成人男子の場合脳は1日120,1時間5gブドウ糖を消費する大食いの臓器です。

脳は1日24時間休むことなくフル稼働しています。そのため毎日膨大なエネルギーを消費していますが、エネルギーの源になるのがブドウ糖と酸素です。他の臓器はタンパク質や脂質、糖質の3大栄養素のどれかをエネルギー源として利用できますが、脳にはブドウ糖だけエネルギー源です。ですから、脳には常にエネルギー源であるブドウ糖を供給する必要があります。お腹がすくとフラフラしますが、それは脳へのブドウ糖の供給量が極端に減っているからです。脳の中のブドウ糖が不足すれば、脳は栄養失調になり、たちまち機能障害を起こします。神経活動が低下し、意識障害を起こします。そして、放っておくと最終的には死に至ります。

そうした障害をなくすためにも、血液中には常にブドウ糖の濃度である血糖を正常値に保っておくことが重要です。また、ブドウ糖は脳のエネルギー源として利用されるだけでなく、脳の神経細胞にとっても重要な栄養源です。脳の神経細胞は感覚や記憶、思考を行うための神経伝達物質を放出していますが、ブドウ糖は神経伝達物質を生み出す材料です。

従って、脳内のブドウ糖が不足すると思考や記憶、感覚などにも影響が出てくるのです。私たちが空腹を感じるのは、血液中の血糖値が低下していることを察知した脳が、「エネルギーが不足しているとこのままでは危険だ」という注意信号を発しているからです。

脳はかブドウ糖を蓄積出来ないので、常にエネルギーを補給は必要です。脳が消費するエネルギーを安定して供給するには、全身の血中ブドウ糖濃度を血液1dl当たり約100mgに保つ必要があります。ブドウ糖は脳の活動を維持するのに重要な、唯一の栄養素です。

ブドウ糖はすみやかに小腸の壁から吸収され、血管を通して全身にいきわたり、体や脳のエネルギーになります。そのうちの約25%は肝臓でグリコーゲンとして蓄えられ、必要な時にブドウ糖に戻ります。果糖も約10%がブドウ糖に変えられ、残りの90%は果糖そのまま吸収されますが、最終的にはすべてエネルギーとして使われます。デーツシロップの糖分はほとんどブドウ糖と果糖ですのでそのまま消化になります。すなわち酵素は必要ないので消化しやすいと体に負担かからないです。 このように、子供からお年寄りまで年齢に関係なく、生体を維持するエネルギー源として利用される、まったく無駄のない食品です。ブドウ糖は、いわば自動車のガソリンに当たる人体の燃料で、血液中のヘモグロビンによって運ばれてきた酸素と反応して燃焼し、その際にエネルギーを生み出しています。

ブドウ糖の役割

Attention:注意。留意。注目  Memory:記憶。思い出。記念

Flexibility:柔軟性,融通性,適応性,従順さ,御しやすさ

Speed: 速さ。速度。速力。  Problem solving問題の解決

     フルクトース (fructose) 果糖
               Fruit sugar

フルクトースは、糖の一種で、単糖の一つです。水溶性の白色の結晶で、全ての糖の中で最も多く水に溶ける。果糖はエネルギー補給に効果的です。

果糖は、糖類の中でも最も甘みが強いのが特徴です。甘味度はブドウ糖の約2倍半あります。     

果糖は、体内では、エネルギー源となったり、ブドウ糖に変換されたり、トリグリセリド(中性脂肪)の合成に利用される。果糖は、ブドウ糖(グルコース)の代謝(解糖)に組み込まれる(エネルギー源となるが、筋肉と肝臓では、異なった経路を辿る。果物に含まれる果糖は、直接的には、血糖値(血中のブドウ糖濃度)を上げないが、果糖は、肝臓でトリグリセリドに変えられる。

果糖はデンプンに比べると消化吸収が早いので、急いでエネルギーの補給をしたいときに効果的です。テニスプレイヤーやゴルフプレイヤーが試合の合間にバナナを食べるのはこのためです。

また、運動中は脂肪を効率よく燃やし、グリコーゲンの消費を抑えます。このため、スタミナを持続させる効果が大きく、スポーツ時のエネルギー補給にうってつけです。

果糖は、肝臓では、fructokinaseにより、フルクトース 1-リン酸に、筋肉では、hexokinaseにより、フルクトース 6-リン酸に代謝(リン酸化)される。

体内の糖質は、各組織でエネルギー源として供給された後、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯えられる。肝臓のグリコーゲンは、血糖を常に一定に保ちながら、体内のあらゆる組織に糖を供給している。成人の脳では、1日に約120gものブドウ糖を消費するため、空腹時には肝臓グリコーゲンから持続的にブドウ糖が供給される。肝臓グリコーゲンからのブドウ糖の補給は56時間ぐらいしか維持できないので、この計算によると13食を摂ることが理にかなっている。しかも、肝臓グリコーゲンはエネルギー源としてだけでなく、肝臓の様々な代謝と機能を維持する生理的役割を果たしている。

 血糖値
血液の中に含まれる糖(ブドウ糖、グルコース)の量を言います。血糖はおなかが空いているときは低く、食事をすると高くなります。正常な血糖値:空腹時 約110mg/dl未満 (血液100ml中に0.11gの糖)が含まれているということです。二糖類や多糖類を単糖類に変えるには体に負担かかると共にに時間もかかります。単糖類は多く含まれている食品であれば体にやさしいです。デーツシロップ(デーツハニー)は問題を解決する鍵です。デーツシロップーはハチミツと違って植物性ですのでアレルギーや抗生物質のおそれはありません。デーツシロップのブドう糖と果糖の割合は理想的です。デーツシロップの100g当たり果糖は35.79gとブトウ糖は38.69gでショ糖はゼロで世界に例ない商品です。シロップの価値観は効果糖とブドウ糖との割合も関係します。

Fructose’s Glycemic Index (an expression of the relative ability of various carbohydrates to raise blood glucose level) is relatively low compared to other simple sugars. Thus, fructose may be recommended for persons with diabetes mellitus or hypoglycemia (low blood sugar), because intake does not trigger high levels of insulin secretion. Fructose is absorbed more successfully when ingested with glucose.sited from:New world encyclopedia

フルクトースのGI(血中グルコースレベルを上げるための様々な炭水化物の相対的な能力の発現)は他の単糖に比べて比較的低く、高レベルのインスリンの分泌が不要のため、糖尿病患者や血糖値が低い人に推奨される。果糖はブドウ糖と同時に摂取すると消化しやすい。(出典:New world encyclopedia

GIGlycemic Indexグリセミックインデクス)

The absorptive of fructose mechanism might not be able to transport fructose when ingested without glucose. (sited from the american journal of clinical nutrition)

果糖メカニズムの吸収は、グルコースなしで摂取したときに果糖を輸送することができない場合がある。(出典:the american journal of clinical nutrition)
                          
                             砂糖

糖質の中でも砂糖は、過剰摂取すると肥満や虫歯になりやすいなどから健康によくない食品のイメージが強く、近年、砂糖の代わりに、エネルギーの低い人口甘味料に移行する傾向がみられる。
アトピー患者に対して砂糖などに多く含まれるショ糖の摂取をやめる食事制限を行うと、実際に症状が軽快することが認められています。その理由ははっきりとはわかっていませんが、ショ糖を摂取することで血液中にミュータンス菌(Streptococcus mutans)を中心とする菌が増殖して細菌叢が乱れ、その細菌がアトピー性皮膚炎を悪化させるのではないかと考えられる。
通常、ショ糖を多く摂取しても免疫が働いて細菌繁殖が抑えられますが、不規則な生活やストレス、睡眠不足などで体の抵抗力が落ちた時に砂糖などのショ糖が多く含まれる食品を摂取し、症状が悪化する傾向があるようです。
砂糖は白血球の一種である好中球(neutrophilの働きを抑制することが確認されています。好中球は細菌・真菌などの異物に対して攻撃し、生体を細菌に侵されないように防御しています。実際に、砂糖の取りすぎによって感染症にかかりやすくなり、治りにくくなるといわれています。
健康関連の本では、ショ糖(グラニュー糖、上質糖、氷砂糖など)は病気を引き起こす悪玉として嫌われている。医学関係者の中には、ショ糖はガンを誘発する横綱級の悪玉だと言い切る人もいる。鶴見隆史Dr. Tsurumi Takafumiの著作などから、砂糖の害をまとめると以下のようになる。

1−血糖値が急激に上がり、インシュリン分泌で逆に低血糖をもたらす(脳への影響、糖尿病)

2.胃腸が弛緩し、胃下垂・腸下垂・臓器下垂・ヘルニアを誘発する(相対的にカリウムを大量摂取したようなカリウム様作用による)

3.血中でカルシウムを奪い、骨粗鬆症の原因となる(血中でアルカリ中和が必要となるため)

4.ショ糖は分子が小さく、分解されないまま胃壁からも吸収され、血液を汚す。

5.ショ糖は小腸内のスクラーゼでブトウ糖と果糖に分解されるはずだが、摂取量が多いと未分解で残るものが出てくる。
6.口内ではミュータンス菌を増殖させ、虫歯を引き起こす
7.胃・十二指腸ではピロリ菌を増殖させ、潰瘍の原因に
8.腸ではウェルシュ菌などの悪玉菌を増加させ、腸内腐敗の原因に

参考文献

1-上代淑人監訳ハーパー・生化学 原著25, p215223.丸善,東京. (2001)

2-中川八郎 サーカディアンリズムとホメオスタシス.治療学 vol.28 no.58-101994

3- Sherman WM Metabolism of Sugars and physical performance. Am J Clin Nutr62(suppl:228S-241S. (1995)
4- McDevitt RM, Bott SJ, Harding M, CowardWA, Bluck LJ, Prentice AM . De novo lipogenesis during controlled overfeeding with overfeeding with  sucrose or glucose in lean and obese women. Am J Clin Nutr 74:737-746. (2001)
5- Hill JO, Prentice AM. Sugar and body weight regulation. Am J Clin Nutr 62 (suppl:264S-274S. (1995)
6- Konig KG, Navia J Nutritional role of sugars in oral health. Am J Clin Nutr 62 (suppl:275S-283S. (1995)
7- Anderson GH Sugars, sweetness, and food intake. Am J Clin Nutr 62 (suppl:195S-202. (1995)
8Hyvonen, L., & Koivistoinen, P (1982).Fructose in Food Systems. In Birch, G.G. & Parker, K.J. Nutritive Sweeteners. London & New Jersey: Applied Science Publishers. pp. 133?144. ISBN 0-85334-997-5

            デーツシロップとメプルシロップの違い:

1−アガベシロップやメープルシロップは植物の樹液です。デーツシロップは果実のシロップです。正しく言えば果実のエキス(Dates Extract)です。
2―メープルシロップの糖質は主にショ糖ですがデーツシロップのはショ糖ゼロで糖質は果糖とブドウ糖(糖類)のみです。
メープルシロップはいろいろラングありますが一番高品はエキストラ ライトだそうですがそれの糖質(ショ糖)66.3%です。成分は砂糖とあまりかわりありません。



             
           甘さは天然のたんとう単糖(monosaccharide)の
             ブドウ糖と果糖のみ、
              ショ糖(たとう、多糖
: polysaccharide)は不検出
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